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カーボンニュートラル新規事業アイディアを考えてみた!

こんにちは!カーボンニュートラル推進本部です。
今回は、2024年7月10日に初めて開催した「カーボンニュートラル新規事業アイディア創出ワークショップ」の模様をお伝えします😉


さて、みなさんは2040年ごろの地球環境や社会がどのようになっているか想像したことはありますか…🤔?
未来の社会がどうなっているのか、を具体的に想像することは、なかなか難しいですよね…。

今回のワークショップでは、未来の社会に関する「解像度」を高めることからスタートし、未来の社会で起こり得る「身の回りの変化」を起点に、事業アイディアを生み出していきました!

セミナーレポ―ト

今回のワークショップはセミナーとグループワークの二部構成。
まずはセミナーを通じて気候変動による社会変化について学んでいきます!

セミナーの講師は、『IPCCレポート』の執筆者でもいらっしゃる
国立環境研究所 社会システム領域長の増井 利彦様。

国立環境研究所 増井 利彦 様
増井 利彦 MASUI Toshihiko|国立環境研究所 (nies.go.jp)

ここではセミナーの内容を一部ご紹介します📑

■世界の平均気温は上昇中…

IPCCのレポートによると、地球の平均気温は産業革命以前に比べてすでに1.1℃上昇。日本では、100年あたり1.35℃の割合で平均気温が上がり、
特に2023年は段違いに暑かったようです💦

この気温上昇は、産業革命以降の世界のCO2排出量の累積量と比例関係にあることが研究で明らかになっており、このままCO2を排出しつづけると、
2030年ごろには「気温上昇を1.5℃に抑える*」ためのCO2排出量の
上限を超えると予測されているそうです…😲
(*2015年のパリ協定では、世界の平均気温上昇を「1.5℃に抑えること」が目標として定められています)

■ カーボンニュートラル達成のカギを握る4つの取り組み 

日本をはじめ世界各国が目指す2050年までのカーボンニュートラル達成
そして気温上昇による環境・社会への悪影響を抑えるためには、
2030年までの数年の取り組みが非常に重要」と増井先生は説明します。

その取り組みとは、以下の4つ。
①エネルギー需要や食品ロスなどの"無駄"を徹底的になくす
②エネルギー効率を改善する
③車や空調などさまざまなモノ・サービスを電化する
④電化の電源を再生可能エネルギーなど脱炭素化する

■ 日本の脱炭素社会の実現に向けた3つのシナリオ

また、セミナーでは、日本の脱炭素社会実現に分析に用いた3つのシナリオが紹介されました。各シナリオにおいて産業や経済、エネルギー供給等にどのような変化が起こり得るか、定量的に分析されています📊

  1. 「脱炭素技術進展シナリオ」 (技術進展) 

  2. 「革新的技術普及シナリオ」 (革新技術)

  3. 「社会変容シナリオ」 (社会変容)

例えば、デジタル化や循環社会が進展し、人々の行動変容が起こる
「社会変容シナリオ」下では、カーボンニュートラル実現のために、
2050年までに約240兆円の追加投資が必要と分析されています💴!

セミナーの最後には、増井先生から『カーボンニュートラルに向けて、
ITは社会変容を促すための重要なファクターです。ぜひ社会を良くするため、気候変動を抑制するために、ITを活用・開発していただきたい。』
とメッセージを頂きました👏

新規事業アイディア創出ワーク レポート

ここからはカーボンニュートラル新規事業アイディアを考えていきますよ🏃‍♂️
今回は、所属や役職の異なる28人の社員が参加してくれました!

グループワーク形式で、4つのステップに沿ってアイデアを発想し、
各グループ一つずつ新規事業アイディアを創出していきます🐣

■未来からバックキャストでアイディアを発想してみよう💡

早速、ワークの設計・実施支援をいただいたロフトワーク社より、テーマの発表 ❗
今回設定した未来像は…
2040年の未来では、世界の平均気温が1.5℃上昇に抑えられているが、各分野・活動でのCO2排出量が国として法律で制定されている未来

この設定のもと、バックキャスティング手法*で新規事業アイディアを
考えます💭
(*目標とする未来像を設定し、そこから逆算して実現方法を考える思考法)

株式会社ロフトワーク  Loftwork Inc. | 株式会社ロフトワーク

📌まずは、このような未来社会において私たちの身の回りでは
どのような変化課題が発生するのかチームで想像していきました💡

身の回りのシチュエーションが書かれたカードを参考に、想像を膨らませます
ほかのメンバーのアイディアも参考に。付箋がどんどん出てきます!

📌次に、先ほど出てきた変化や課題を「もしも~~だったら」という
「問い」の形に変換し、その問いに答える形で新規事業の起点となる
アイディアを出してきます💬このステップがなかなか難しい…😅

「問い」に変換し、アイディアを膨らませていきます!
ファシリテーターのメンバーがアイディア出しを支援します!

📌沢山アイディアが出てきたところで、チームで事業案を1つに絞り、
内容を具体化していきます!

今回の重要検討ポイントは次の3つ。

  1. なぜ当社が取り組むのか

  2. 当社が活かせる/不足しているリソースは?

  3. カーボンニュートラルの実現やGXにどんな価値が提供できるのか?

各チーム、議論を深めて、アイディアシートに書き込んでいきます

📌最後に、各グループで新規事業アイディアを発表し合いました。
一次産業に関するサービスから、バーチャル技術を使った空中の交通整備、環境配慮型のカフェ経営のアイディアまで…☕

全グループまったく異なる、多様な新規事業アイディアが生まれる
結果となりました🌱

他のグループの新規事業アイディアを真剣に聞く皆さん…
生み出した新規事業アイディアへの想いが詰まった発表でした!

ワークショップ参加者からは、
『新たなアイディア発想方法や異なる視点からの考え方を知ることができ、自部門での課題解決にも応用できそう💡』
「普段は検討しない身近なものに対して、カーボンニュートラルを考えることができて良かった😊」などという感想を聞くことができました!
 
普段の業務とは違った環境で、部門・役職の異なる社員とフラットに
ディスカッションを重ねたことで、みなさん様々なアイディアを発想することができたようです👏

おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。

様々なバックグラウンドや専門性を持つ人たちと
一緒に考え、話し合うことは、新たな事業を創出するために
非常に大切であると感じたワークショップでした✨

そして「未来から逆算して考える」バックキャスティングも、
カーボンニュートラルについて考えるためにはとても重要な観点ですね🧐

未来のカーボンニュートラル事業の"タネ"を生み出す場づくりを
これからも検討していきたいと思います🌱

執筆者:カーボンニュートラル推進本部 守矢

<参考>
カーボンニュートラル | NECネッツエスアイ (nesic.co.jp)


最後までお読みいただきありがとうございます!