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第14回ONE×ONE BUS レポート【テーマ:リアル】

皆様、こんにちは😃
寒暖差が激しい日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか❓❓
先日開催された「第14回ONE×ONE BUS」についてのレポートを、営業人材開発部 加藤が執筆しました✨お仕事の合間に、ぜひご一読ください🙇‍♂️

【ONE×ONE BUSとは】

株式会社熊谷組、AGC株式会社、NECネッツエスアイの3社で開催している、どなたでも参加可能な異業種交流会です👏
この会は、いい社会・いい会社、魅力的な人づくりを目指し、多くの人々が抱える共通の悩みや普段当たり前すぎて考えることのないことに対して、真剣に議論を重ねます。そして、社内だけでは生まれることのない新たな気づきや発想、そして、社内社外を問わない繋がりを生むことを目的としています✨✨✨
毎回、様々な分野でご活躍されている方々にご登壇いただき、そのお話を聞いて参加者がテーマに対する議論をしています。
2016年から始まったこの会は、これまで延べ1,500名もの方にご参加いただいています🙌🙌

今年度は「サステナビリティ 持続可能性」をメインテーマとして掲げ、既に多くの方にご参加いただいています😎

今回のテーマは「リアル」

菅谷 晃子 氏(豆腐屋あこ)にご登壇いただきました👏

【菅谷晃子 氏について】
リアカーに生ゆばや漬物、豆腐を積み、「引き売り」を18年行う。
一人暮らしのお年寄りの命を看取りながら学んだ多くのことを、『ありがとうは幸せの贈り物』(三冬社)として出版。
また、6年にも及ぶいじめにより、自身を好きになりたくてもなれない状態を経験。その経験を、全国の学校の図書室へと届けることを目標に掲げ、講演や歌に載せて伝える活動も行っている。

【講話内容】

どんな季節、どんな天気でも毎日同じ時間にラッパを鳴らし、引き売りを行って来た菅谷さん。今年で19年目となる引き売りを通して、地域のご老人や子どもたちと関係を築いてきたそうです。
今回はその中で出会った、あるおじさんとのお話しをしていただきました。

①出会い

菅谷さんのリアカーは、これまで20年近く使われて来たためボロボロでした。そんなとき、あるおじさんのお客様がリアカーを直してくれたそうです。そのおじさんは、菅谷さんのリアカーをただ直すだけでなく、パラソルを付け雨の日でも濡れないようにするなど、リアカーをより便利に改造してくれたそうです。
そんなおじさんが、あるとき菅谷さんに「実は8月であこさん(菅谷さん)のリアカーを直してあげられなくなるんだ。」とこぼしたそうです。あこさんが理由を訊くと、おじさんはこう答えたそうです。
「もう、この命を終わらせようと思っているんです。」

②困惑した菅谷さん

菅谷さんが理由を尋ねたところ、「先立った妻の遺した借金が膨れ上がったことにより、どうしようもなくなってしまった」ことが原因でした。
専門家ではない菅谷さんは胸騒ぎを感じつつも、どうすることも出来ずにいました。しかし、おじさんは家の物を少しずつ処分し、着実に命を終わらせる準備を進めていきます。それはまるで、刻一刻と死のカウントダウンが進んでいるようでした。状況に焦りを感じた菅谷さんは方々の知り合いに相談しました。
そして、紹介されたのがNPO法人自殺対策センターでした。

③菅谷さんなりに起こしたACTION

自殺対策センターで、借金に対する弁護士の紹介や、おじさんの持病のための医師を紹介して貰えることを知った菅谷さん。しかし、自分でも何か出来ることが無いかを考えました。
そこで、思いついたことが引き売りの休みを利用したおじさんとの日帰り鹿児島旅行でした。目的地は、かつて特攻隊としてその命を散らせた若者たちの慰霊施設「知覧特攻平和会館」です。
そこで、菅谷さんは「おじさんが生きているだけで嬉しい」ということを熱心に話し、そして一緒に自殺対策センターに行くことを提案したのです。
菅谷さんの熱心な様子を受け、おじさんは一緒に自殺対策センターを訪れることを決めました。

④繋いだ命、生きるという選択

自殺対策センターで紹介された弁護士の方によると、おじさんの借金は生活保護の受給により、無くすことができるとのことでした。
おじさんはこれまで国に迷惑が掛かるからと、それを拒んで来ました。しかし、菅谷さんの熱意や、生活保護の受給によって娘や孫に迷惑を掛けずに済むのならと、受給を決意したのでした。

⑤繋いだ命、生きるという選択

おじさんの借金の問題がなくなり、持病の手術も決まったことで、おじさんの生きる上での障壁は全て無くなりました。
菅谷さんは、「今までのおじさんは一度亡くなり、新しく生まれ変わった。」と捉え、周囲の協力を借りて新しいおじさんの誕生日会を企画しました。

おじさんは感極まり涙を溢し、人生の次の目標を立てたそうです。
おじさんは、菅谷さんの熱意が何より伝わったと語っていたそうです。

⑥菅谷さんがしたこと、できたこと

1. 傾聴:相手の話をじっくり聴く、受け止める、共感する
2. 生きていてもらう約束をする
3. サインを受け止める:非言語的なサインを見逃さず、受け止める
4. つなぐ:専門機関に「つなぐ」
5. 見守る:相手だけでなく、自分自身のこころや身体の健康状態にも意識する

この他にも、菅谷さんが引き売りを行うに至ったきっかけなどをお話しいただきました✨内容については本記事下部より、当日の録画アーカイブを是非ご視聴ください🙇‍♀️

【参加者の声(一部抜粋)】

「困っているときに心配してくれる人、話を聞いてくれる人の存在は大事ですね。対処法とか知らなくても、一緒に一生懸命でいてくれることが支えになるんだと思いました。」
「”人に寄り添う…””死を直視している極まっている人に…”は、実感があり、とてもリアルでした。自分だったらどうしようということを考えながら拝聴させていただきました。」
「傾聴の大切さ、寄り添える素直な心、揺るがない強さ、人との出逢いが心を豊かにする、沢山のことが伝わって来た良い時間でした!」

【次回開催予告】

第15回 ONE×ONE BUS

日時:2022年11月21日(月)18:10~20:10(開場:18:00)
場所:zoom

テーマは「ガバナンス」
榊 正壽 氏(榊公認会計士事務所 所長)にご登壇いただきます。
元当社の監査を担当していた公認会計士である榊先生から、長年多くの企業を監査してきた視点で、「サステナビリティ経営の現在から近未来」についてお話しいただきます。

本記事をきっかけにご興味を持ってくださった方は、是非一度ご参加してみてください❗❗
参加申し込みは、下記URLより承っております。
https://app.sli.do/event/78wQsnLVS26iYVetdGX6Dv

[榊 正壽 氏]

茨城大学大学院農学研究科修士課程修了。東北大学教授。公認会計士・システム監査技術者。1988年に太田昭和監査法人(現・EY新日本有限責任監査法人)に入所。代表社員、常務理事等歴任。グローバルに事業展開する日本企業の監査・アドバイザリー業務、金融機関・官公庁等のシステム監査に従事してきた。世界4大会計事務所のひとつであるErnst&Youngにおいて、日本エリアのCheif Knowledge Officer,Chief Information Officer等を歴任。

【NECネッツエスアイの社員向け】
当社社員の方は、下記URLより録画アーカイブをご視聴いただけます。
URL; https://onenec.box.com/s/g0ax1eujgbfcc8aee81zs6jjzt2q0jzf

【一般の方向け】
下記URLより ONE×ONE BUS のFacebookグループに登録いただくと、アーカイブを視聴できます。
URL: https://www.facebook.com/groups/854021615226720/?ref=share

是非、一度ご覧ください🙇‍♀️🙇‍♂️

ここまでお読みいただきありがとうございました✨

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